毎年少しずつ暖かくなってくると、地面をはいつくばっているコガネムシを見かけることはありませんか?

私の家は特に自然が多いエリアで、マンションの入り口付近やドアの近くにコロコロとお見掛けします。

羽が付いている虫なので、自分に飛びかかってくるのを警戒しながら歩いたりしますが、実は飛ぶのがとても下手なようです。

そういえば、セミのようにブーンと自分に向かって飛んでくることってあまりないですよね。

何故飛ぶのが下手なのか、どんな理由があるのでしょう?

コガネムシ 飛ぶ 下手 理由

コガネムシの生態

日本全国北は北海道から南は九州まで広い範囲で生息するコガネムシ、皆さんも道端で見る機会が多いかと思います。

コガネムシを見られる時期は、徐々に暖かくなってくる6月から8月の間くらい、林や野原以外もやはり私たちの住む居住エリアあたりにもたくさん生息しています。

カナブンと間違えられることも多いコガネムシですが、メタリックな綺麗なツヤツヤした緑の方がコガネムシです。

カナブンは少しくすんでツヤがありません。

コガネムシの体長は約2センチ、光沢のある体でいかにもぶんぶん飛んできそうと思われます。

また、そのつややかな身体から”飛ぶ宝石”なんて言われてもいるようですが、なんと飛ぶ事が下手。

何故コガネムシは飛ぶのが下手なのか、理由を調べてみます。

コガネムシとカナブンの飛び方

同じコガネムシ科で姿も似ているコガネムシとカナブンですが、それぞれ成長の過程が違うこともさることながら飛び方に大きな違いがあります。

カナブンは前の羽を閉じて後ろの羽を羽ばたかせます。

そのため着地も上手く、飛ぶ事も容易にできます。

一方コガネムシは前の羽を閉じて飛ぶ事ができず、前の羽を開いたまま後ろの羽を使って飛びます。

こういった理由からコガネムシはカナブンとは違い、長時間飛ぶことができないのです。

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飛ぶのが下手なコガネムシ

カナブンとの違いで挙げた通り、飛び方が下手なコガネムシですが、身体の重さも理由として関わっています。

先ほど挙げた下手な飛び方に加え、体重が重いため長時間の飛行が難しいようです。

もともとコガネムシのエサは、幼虫の時は土の中で育ち成虫になるとサクラやクヌギの葉を食べるため長時間飛行する必要があまりないのです。

時期になるとコガネムシがたくさん地面をはいつくばっている理由は、エサにあったようです。

まとめ

カナブンとコガネムシの区別もあまり意識していませんが、まさかコガネムシが飛ぶ事が下手だったとはと驚きました。

身体が重いのも理由の一つとは、更に驚きです。

羽があると必ず飛んでくるであろうと構えてしまうのですが、今後は身体がツヤツヤメタリックのコガネムシだったら、安心して横を通れそうです。

皆さんも、ツヤツヤのカナブンを見つけたら飛ぶかどうか観察してみてくださいね。

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